<南米(ペルー・ボリビア)旅行記5>
(マチュピチュ)

2008年,8月12日

<マチュピチュ遺跡全体>

 

今日はいよいよこの旅行のハイライト,マチュピチュ遺跡である。まだ真っ暗の早朝4時半,夕べのレストランに行き朝食。その後,まだ暗い中,アグアスカリエンテスの町を出発する。あいにく日本から持ってきたライトの電球が切れ使えない。ヘッドライトがあるオーストラリア人の後についていく。
登山口まで夕べの道を戻る。いよいよここから400mの登りが始まる。まだ早いのに,たくさんの人が登っている。道はジグザグの車道を横切るかっこうで着いている。約1時間,たっぷり汗をかいてようやく入り口に着く。標高2280m,あたりはすっかり明るくなっており,たくさんの人で行列ができている。

<入り口での行列と朝のマチュピチュ>

大勢の人に交じって待っているとようやく門があき,入場し始める。ここで私たちのツアーの中の一人が,リュックが規定より大きすぎるから預けるようにと係員から声をかけられる。遺跡に持ち込める荷物は手回り品だけと決められているのだ。すったもんだのあげく,ガイドが来てなんとか許してもらったらしい。


<段々畑(アンデス)>

遺跡に入るとまず写真などで見慣れた段々畑(アンデス)が目に飛び込んでくる。もやが立ちこめており幻想的な雰囲気。やっと来たんだという気持ちが高まる。ガイドはまず,背後にそびえる山,ワイナピチュの入り口に連れて行く。ここで山に登るための整理券をもらうらしい。山に登れる人数は制限があるのだ。すでに大勢並んでいて,1時間後ようやく,11時からの券をもらう。


<ガイドの説明を聞きながら回る>

いよいよ遺跡周りである。ガイドは英語のグループと,スペイン語のグループに分け,2回説明する。私はもちろん英語のグループであるが半分くらいしか分からない。遺跡は屋根は無いが隙間が無い石組みがすばらしい。水路があり,水がチョロチョロと流れている。


<太陽の神殿>

続いて,丸みを帯びた建物を見る。ここは太陽の神殿と言われ,中からミイラも発見されている。となりにある王女の館は,この遺跡で唯一の二階建てだという。一回り高い外壁にはもちろん屋根はついていないが,中程に床があったらしき痕跡が残っている。


<神殿>

小高い丘にあるメインの神殿を見る。最後に丘の一番高い所に登る。ここにある大石はインティワタナと呼ばれ,日時計として使われていたと言われている。ここで祭事を催されていたらしい。


<マチュピチュの最上部にあるインティワタナ>

ここでガイドとの見学ツアーは終わる。後はそれぞれ個別で回る。まだ昼前でたっぷり時間はある。私は11時になったのでまずはワイナピチュに登る。かなりの急登で鎖やロープもある。下を見ると足が震えるくらいで,休み休み登る。


<ワイナピチュへ登る>

最後に岩をくぐって頂上に着く。ころげ落ちそうな岩場である。ちょうどツアー仲間がいたので写真を撮ってもらう。


<ワイナピチュ頂上(2720m)>

下にはマチュピチュが見下ろせる。その遙か下には昨日歩いた鉄道や川があり,ぐるりとマチュピチュを回って歩いて来たことが分かる。絶景の中,すばらしい風景に時間を忘れる。


<ワイナピチュから見たマチュピチュ遺跡全貌>

ワイナピチュを降りた後,遺跡を横切り真反対まで行く。小高い坂道を登り,まずは定番のスポットで写真を撮る。マチュピチュの写真はほとんどこの角度から撮ってあり,なるほど遺跡全体がよく見える。


<定番の位置から>

続いて,さらに後ろにインカ道を通り,インティプンク遺跡へ行くことにした。インカ道は石組でできていて歩きやすい。ゆるやかな勾配であるが,早朝よりマチュピチュへ登り,さらにワイナピチュを登って疲れている身にはつらい。 インカレトレッキングはここからマチュピチュに入る。なるほどいくつかのグループが反対側から入ってきている。


<インカ道は歩きやすい>

1時間くらいでインティプンク遺跡に着く。ここはワイナイピチュと同じくらいの高さである。右下には曲がりくねったマチュピチュへ登るバス道が見える。その上にマチュピチュ遺跡,さらにむこうに先ほど登ったワイナピチュが見える。


<インティプンク遺跡で>

続いて,後ろにあるインカの橋に行く。遺跡の最上部から20分ほど歩くと崖の上にでて,はるか下の断崖に木でできた橋が架かっているのが見える。昔はあの橋を渡っていたのかと驚く。


<インカの橋(崖の下の方)>

最後に,見晴らしの良い所で,のんびりして過ごす。目の前にマチュピチュを見ながら横になる至福の時。丸1日をゆっくりして過ごすことができ満足であった。

帰りは,バスを使って降りる。くねくねした道を30分ほどかかり,町に戻る。朝のレストランで汽車の切符をもらい,気が付いたら昼から何も食べていないことに気づき,広場の周りのレストランに入りビールを飲む。


<バスで降りる>

汽車は満員で指定席付近にはツアー仲間がいた。オリエンタイタンボ駅まで2時間。そこからはバスである。駅で大きなトウモロコシを買う。白色で食べてみると甘みもなく,うまくない。残した。


<帰りの汽車>

2時間でクスコに着く。タクシーで宿に入るころには夜10時を回っていた。宿に明日のバスの切符が届いているかと期待していたが,そんなものは無いという。心配になり,宿の人に旅行会社に電話してもらう。なかなか通じなかったが,なんとか明日の朝に連絡をもらうことになり一安心。疲れていたのですぐに寝る。


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