≪●●●フェズ１日目●●●≫
バスは昼下がりフェズに着いた。バスターミナルで遅い昼食を摂り，フトー門からいよいよ迷路の町に入る。
＜フェズの旧市街のバスターミナル＞
最初は果物など食料品売り場だが，そのうち観光客相手の店が並び，人通りも増えてくる。とりあえず今日の宿を探さねばならない。
＜通り＞
２〜３軒入ってみるが，空き部屋が無いと断られる。困っていれば必ず表れる客引きがちゃんと表れ，着いてこいと案内する。後を付いていくと，狭い路地から路地に入っていく。
人通りも無くなり不安になる。やがて奥まった所にある古い家を改造した宿だが，ちと高い。断るとガイドは次へ行こうとする。しつこくつきまとうガイドを振り切って，やはり自分で探すことにする。
結局，ちと高いが三つ星中級ホテルに泊まることにする。ホテルに荷物を置いて，さっそく町に出る。
＜今日はリッチな三つ星ホテル＞
もう夕方なので，とりあえずモスクまで行って戻ってこよう。地図を頼りに出発。
大通りには多くの人々がひしめき合う。フェズの通りは天井があり外の風景が見えない。これが迷う元にもなっている。
＜狭い通りを馬が通る＞
荷物を運ぶ馬も通る。車が入れない通りなので，まだ馬の力が必要なのだ。
＜モスクの中は観光客は入れない＞
モスク周辺で２〜３回迷ったが，大きな通り（といっても幅２〜３ｍくらいだが）を歩く分には地図を頼りになんとかモスクにたどり着いた。
このモスクが町の中心である。モスクの中にはイスラム教徒以外は入れない。入り口から中を覗くと人々が祈りを捧げている。
＜旧市街入り口のジュルード門＞
もう一本の大通りを通り，ジュルード門に出る。日が暮れ，夕暮れ風景が美しい。ここらあたりが入り口で観光の中心になっておりレストラン，みやげもの屋が並ぶ。
 
＜串焼きと夕食＞
昼食が遅かったので，あまりお腹がすいてない。近くの果物やでモモなどを買って，串焼き屋で肉を焼いてもらい食べた。肉は串でなく，パンに挟んで出てきた。
＜男性ばかりの喫茶店＞
帰りに路上の喫茶店みたいな店でたくさんの男性がハーブ茶を飲んでいたので入ってみた。モロッコの喫茶店は男性ばかりで女性が姿をみることは滅多にない。お茶を飲み何を話して話しているのだろうか，陽気に話し込んでいる。こんな風景をあちこちで見た。
ホテルに戻り，バーでビール。こういう時は一流ホテルはいい。
≪●●●フェズ２日目●●●≫
明くる日，宿に荷物を置き観光に出る。今日は終日フェズの町観光。しかし昼までに観光しながら今晩の宿を探さなければならない。ここのホテルは高すぎる。まずは町を抜け町全体が見渡せる丘に行くことにする。
＜魚屋とネコ＞
大通りからはずれると，人々が生活している場所に入り込む。老人が座っていたり，おばさんがおしゃべりしている。魚屋があり，ネコもいて面白いのだが，同じような所をぐるぐる回っているような気がしてもう分けが分からない。「ブーギッサ」（ギッサ門）と聞きながらやっとのことでギッサ門に着き外に出る。
＜墓地のある丘＞
ここの門からすぐの丘に墓地があり，それを登ると市街が一望できる丘に着く。町の中央に昨日行ったモスクが青く見える。小さな白い家が重なり合うようにひしめく。あの中に人が渦巻いているのかと考える。
＜金物屋街＞
町に戻り，昨日行ったモスクを通り，裏側の金物や街に出る。カンカンと音がやかましい。
＜なめし革街から＞
そのそばのなめし革街に入ってみる。なるほどすごいにおいがしてきた。
＜なめし革＞
その中の一軒から入れと誘いがくる。入ってみて中を見学させてもらったが，これがまたすごいにおい。２階，３階と案内してもらう。いろんな液体が入っている坪，そしていたる所に革が干してある。
＜青空市場＞
その後，東に歩き青空市場みたいな一角に出る。さらに歩きフトー門あたりで安宿を探見つける。とりあえず予約して，荷物を取りにホテルに戻る。歩き疲れてクタクタなのでタクシーを使い荷物を入れる。
＜王宮＞
午後は新市街との境にある王宮を見に行く。これがまた迷う。暑い日差しの中，ぐるぐる回りやっと見つける。モロッコは王国で現在も王様がいる。もちろん中には入れない。厳重な警戒の中，外から見る。
＜ジュルード門の上で夕食＞
夕食はジュルード門近くにある３階建ての食堂。眺めがよく，門が上から見下ろせる。タジンなどのセットを注文する。
 
＜夕食：タジンとデザート＞
ビールは無いが，コーラで我慢。デザートお茶もおいしい。
その後，また町を歩く。もういいかげん地理にも慣れてきたが，やはり迷う。なごりを惜しむように遅くまで歩き，迷う。
飲み屋も酒屋も無く，今日ばかりはビールなし。まあ，たまにはいいか。
 
＜２日目は安宿：そこから見た風景＞
≪●●●フェズ３日目●●●≫
明くる日，今日はメクネスに行く予定なのだが荷物があるので，タクシーで反対側のバスターミナルに行くことにする。
しかしこれがいけなかった。フトー門で拾ったタクシーは，念を押したつもりなのだが新市街のＣＴＭのバスターミナルに着いてしまった。
また，タクシーを捕まえ，これも念を押したつもりなのだが，着いたところがまたフトー門，つまり元に戻ってしまったのだ。ウーンくやしい。
もう一度挑戦。地図を指さしながら「バスターミナル」という。しかしまたまた新市街のＣＴＭに着く。
あきれてしまったが，しかたなくまたタクシーを捕まえ，今度は念には念を押し，旧市街の民営バスターミナルにやっと着いた。
うーん。迷路は通りだけでなく，タクシーもだったのか・・・。おそるべしフェズの町！！！
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