モロッコ旅行記5
(サハラ砂漠,エルラシディア)

2009年,8月6〜7日

<サハラ砂漠:向こうの砂丘の下まで行き,歩いて頂上まで登る>

 


≪●●●サハラ砂漠へ●●●≫
 トドラ渓谷を後にして,車は3時間ほどでエルフードに入る。木々はしだいに無くなり,荒野である。ここからいよいよサハラ砂漠の入り口である。ここのホテルで昼食を取る。その後,すぐにサハラ砂漠に行くと時間をもてあますから,ホテルのプールで一泳ぎして時間をつぶすらしい。まあ,真昼間の砂漠に行ってもどうしようも無いのかもしれない。今晩はホテルでなく,テントで砂漠に泊まるらしい。

<プールで一休み>

みんなで1時間程度泳ぐ。気持ちいい。プールサイドにナツメヤシの木があり,実がたわわに成っていて興味深かった。


<ナツメヤシの実>


3時ごろになり,砂漠に出発。もう木々はほとんど無い。そのうちに車は道をはずれ,ダートを走り出す。上下に車は揺れるが,さすが4駆,なんなく走る。遠くに見えた砂丘が間近に近づく。

<キャンプ地:屋上で寝る。右の砂漠上のテーブルで朝食>

やがて,砂漠の中にぽつんと建つキャンプサイトに着く。ここはベルベル人が経営しているらしい。

<ラクダツアー>

すぐにラクダツアーが始まる。総勢30人くらいが隊列を組んで,出発。ラクダには中国(たしか敦厚)で乗ったことがある。しかし今回は長かった。最初は物珍しかったが,1時間,2時間と経過するうちにどこまで行くんだろうと心配になる。どんどん歩き,向かいの丘陵の下まで来てようやく降りる。

<砂丘頂上>

ここでようやく,折り返すらしいがしばらく休憩。丘陵に上がれるらしい。高さにすると100mくらいあろう。歩きにくいがなんとか登った。10人くらい登っていた。砂丘の頂上からはさらに向こうの砂丘が見え,サハラ砂漠が延々と続いていることが分かる。
そのうち日が沈んだ。帰ろうとするまぎわ,ラクダを引いていたベルベル人が品物を広げ商売を始めたのには驚いた。帰りも3時間くらいかかり着いたのは10時前だった。途中から月も出てきて,まさに「♪月の砂漠を〜」だった。

<夕食:フランス人カップル>

夕食後,建物の上の屋上で寝る。風が吹いて,砂を運びなかなか大変だったが,これもいい体験である。頭上には星が出ている。持って来た缶ビールを飲むが,ぬるくてまずい。こんなまずいビールも初めてだった。

<店を広げたベルベル人の子ども達と>

来る朝。早起きして,周辺の砂漠に散歩に出る。だれも歩いていないまっさらの砂丘を歩くのは気持ちいい。いつの間にか,周辺に住む3人のベルベル人のこどもが近寄ってきた。手に品物をもち砂の上に広げ,店をオープンしたのにはあきれた。彼女らが作ったらしい手製のラクダの人形と飾りを買ったが,お金が大きいのしかなく帰ってから分けろというのだが,ケンカになる。怒った小さな女の子が大きな方の水筒を投げて,それがころころと砂丘をころがった。 しかし,すぐに仲直りして,記念撮影。ほんとに楽しい一時をすごさせてもらった。

≪●●●エルラシディア●●●≫
キャンプ地に戻り砂の上のテーブルで朝食。今日はキャンプ地を出発してエルラシディアまで行き,ツアー終了の予定。途中,フランス人カップルはエルフ−ドの昨日休んだホテルにもう一泊することにしたらしく,別れる。女性が別れを惜しんで?抱擁してくれたのには驚いたが,それが彼女らの習慣でもあるのだろう。
昼頃,エルラシディアに着き,そこでガイド達とも別れる。これからフェズまで帰ろうと思えば帰れるみたいだけど,夜になるし,そんなに急がなくても日程には余裕がある。ここで一泊することにした。バスターミナルに近いガイドブックに載っていた宿に入る。エアコン付きである。

<エルラシディアの町>

エルラシディアはアトラス越えをする前に準備をする町である。宿で少し休んだ昼下がり,町を散歩に出る。何も見る物は無い町だから,近くのバザールに行ってみる。

<水売りおじさん>

たくさんの人が集まっている。水入りおじさんもいる。水を買って飲んでみた。冷やしてもないのに,冷たい感じで実においしかった。

<ナツメヤシ>


近くの果物屋でスモモやブドウ,モモなど,果物を買い食べる。新鮮な果物はおいしい。昨日見たナツメヤシの乾物も売っていた。一つもらって食べてみる。脂肪分たっぷりで栄養価ありそうだった。

<市場の果物屋>

ビールを売って無いかかなり歩き回ったが無い。しかた無くホテルに帰り,近くの店でコーラで夕食。どうもビールが無いと・・いうことで夜,再び歩く。どうもこの習性は直らないらしい。

<コーラで夕食><ホテル>

今度の目当ては町はずれにある高級ホテルである。お目当て通りバーがありビールを飲む。うまい。そのうちとなりの人が声をかけてきた。英語で話をするのだが,海外青年協力隊の事務をしており,以前日本にもいたことがあるという。ビールを2本もごちそうになり感激。ほろ酔いでホテルに帰る。

<バスターミナル>

明くる朝,今日は再びのアトラス越えで,6時間でフェズである。

<ジィス渓谷>

バスは出発して間もなく美しい渓谷,ジィス渓谷のそばを通る。


<再びアトラス越え>

こちらの方から越えるアトラス山脈はそんなに高くない。いくつかの町を経由して午後3時ごろフェズに着く。


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