≪●●●エアーズロックリゾートへ●●●≫
１月２日の夜行バスで、帰省していて帰る息子といっしょに東京へ。早朝、新宿で朝食をとって分かれた後、夜８時まで時間をつぶさないといけない。初詣をしながら歩いて東京を横断することにした。まずは明治神宮、一度来た事があるがやはり正月は違う。代々木から足の向くまま四谷、赤坂から皇居に出て、小石川後楽園に入る。５時間かかりやっと着いた上野で遅い昼食。途中、道すがらにあった神社６箇所で初詣。京成電鉄に乗り成田駅で降りて有名な成田山新勝寺に参る。もうすっかり暗くなっていた。これだけ参れば御利益あるだろう。
＜カンタス国内空港＞
２０時半に成田を出発した飛行機は翌朝、６時半くらいにパースに着く。日本との時差が−１時間なので約１０時間の飛行である。２日連続の車中泊なのでけっこう寝れた。ここで入国手続き後乗り換え。国内空港は同じ敷地でなく３ｋｍ離れており、バスで移動しなければならない。なんとか移動し、そこで待っているとゲートが変わっていたらしく、直前まで気づかず慌てて係員に誘導してもらう。
＜空から見たエアーズロック＞
10時半にパースを出発した飛行機は２時間ほどでエアーズロック空港に着く。すぐに待っていたシャトルバスでエアーズロック・リゾートへ。エアーズロックの観光はエアーズロック・リゾートという会社？が一手に請け負っており、迷うことは無い。ここは５件くらいのホテルと、レストラン、スーパーなどが集まった小さな町。そのうちの予約してあった一番安いホテル、パイオニアーに入る。
＜空港、エアーズロックリゾート、ウルル周辺地図＞
チェックインを済ませて部屋に入る。２０台くらいの２段ベッドが並ぶドミトリー。これで約３０００円。でもここが一番安い。冷房も効いている。どうやって観光するか考える。その度ツアーに入るのも高くつくので、ウルルエクスプレスの３日間フリーパスのチケットを買うことにする。ウルルエクスプレスはある程度自由にバスを利用することのできるサービスで、時間を自由に使い、自分で歩き回りたい人が集まる。さっそく利用しないともったいない。３時半に出て夕日を眺めるバスを予約し、すぐに出かける。
＜パイオニアホテル＞
≪●●●ウルルとの発対面●●●≫
まずはエアーズロック下まで行き散策しよう。ウルルエクスプレスは２０人くらいの小型のマイクロバスで、ほぼ満席。バスが出発すると、すぐに遠くにエアーズロック（ウルル）が見えてくる。ウルルとは現地のアボリジニの使う名前である。しだいに近付き、大きくなる。やがて登山口に着き、バスを降りると、発対面のエアーズロックが想像以上に大きくそびえている。
１時間ほど自由行動。運転手が帰りの時刻を確認し、地図を渡し散歩道を教える。ツアーのようでツアーではない、そうかこういう仕組みになっているのか。
＜登山口は閉鎖＞
残念ながらゲートが閉まっており、登山禁止。理由は頂上付近の強い風とある。ウルルの標高は348ｍ、１時間ほどで登れる。しかし、危険で登山制限が設けられており、年間で１００日ほどしか開かないという。おまけにアボリジニの聖地であり、極力登らせない雰囲気もあり、来年くらいから登山禁止になるらしい。
＜穴の開いた岩肌＞
しかたない、気を取り直して、マラ・ウォークを歩く。マラ・ウオークは約２ｋｍの道だ。途中壁画がある。あまり芸術的とは言えないが線画が見える。エアーズロックは大きな一枚岩だが、下の方は、洞窟みたいな穴も開いている。アボリジニの聖地という場所があり、そこには大きな割れ目がある。終点には小さな泉があり、岩から集まった雨水がたまっている。
＜壁画＞
岩は全体的に赤褐色(酸化鉄V：Ｆe2Ｏ3）だが、雨水が岩を伝わった場所は黒くなっている。酸化が進んで別の物質(酸化鉄U：ＦeＯ）ができているのだろう。ウーンさすが、理科教員！
＜雨水の伝わった跡＞
約１時間の散歩の後、戻り再びバスに乗り夕日の見える展望台に行く。ここで夕日を待つ。夕日といってもエアーズロックに沈むのではなく、岩とは反対側に沈み、その反射光で岩が赤く染まるのを見るのだ。あたりはブッシュで何も無い。
＜夕焼け＞
エアーズロックの写真を撮りながら（エアーズロックしか無いのだが・・・）待つこと１時間、反対側が赤く染まると岩も赤くなり感動的。ただしデジカメでは露出が調整されうまく取れないのが残念。
＜レストラン＞
日が暮れるとすぐに暗くなり、ホテルに帰る。
別棟のシャワーを浴び、食事。ここの名物はバーベキュー。材料を買い、セルフで焼く。材料はセットになっており安くても1500円程度。カンガルーなどの肉セットを買う。2500円、高くつくがしかたないか。ビールを買い、生のバンドを聞きながら食事。
＜夕食＞
まあいろいろあった一日だが、こうして無事に旅行が始まったことに感謝。ビールがおいしい。
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