＜●スマトラ沖大地震●＞
２００４年１２月２６日インドネシア・スマトラ島沖の地震で大津波が起き，１８万人予の人々の命が奪われた。
おりしも，その１０日後にインドネシア旅行を手配していた我々は，旅行するかどうか迷った。それも，いっしょに旅行する相棒の身内が，ちょうど旅行中のピピ島で地震による津波に巻き込まれ，一時行方不明になるというできごとが重なった。幸いなことに無事であることが確認され，地震の影響も我々の行くバリ島やジャワ島には影響ないということで，予定通り出発することにした。
インドネシアには世界仏教３大遺跡のひとつのボロブドール遺跡がある。カンボジアのアンコールワット遺跡，ミャンマーのバガン遺跡と，すでに２つの遺跡を見ているわれわれにとって，インドネシアは最後のひとつを目当てに，ぜひ行ってみたい国のひとつであった。
また，登山が好きな私にとって，バリ島にはバリ・ヒンズー教の聖山アグン山，ボロブドール遺跡の近くにはムラピ山という，わりに簡単に登れそうな山があることも魅力であった。
＜●出発まで●＞
というわけで２００５年冬，私は念願のインドネシア旅行を実行することにした。
相棒（Ｋ）は，いつも２人で秘境や遺跡めぐりの旅に行く気心の知れた友人である。
前年の夏，チベットを旅行しているわれわれにとって，半年たたないうちにまた・・・・，と多少後ろめたい気持ちはあったが，休みが取れ，健康で，気力もある時しか行けるときはない。
ということで，今回も妻や家族の冷たい視線を感じながらも，断固行くことにした。
今回はバリ島専門の旅行会社バリ王の５泊６日の手配旅行である。しかし中身はフリープランで観光は自分たちで手配しなければならない。ただし，アグン山登山は日程上，着いた夜でないとダメなので，インターネットで探してあらかじめ予約しておいた。さあ，熟年２人づれ旅行のはじまりはじまり・・・
◎インドネシア旅行記１：（バリ島〜アグン山登山）１月５日〜６日
◎インドネシア旅行記２（工事中）：（バリ島観光）１月６日
◎インドネシア旅行記３（工事中）：（プランパナン遺跡〜ソロ）１月７日
◎インドネシア旅行記４（工事中）：（ボロブドール遺跡〜ジョグジャカルタ）１月８日
◎インドネシア旅行記５（工事中）：（ムラピ山トレッキング〜帰国）１月９日
＜インドネシア主要図＞
 
＜ジャワ島：ジュグジャカルタ周辺＞ ・・・・・・・・・ ＜バリ島＞
＜●あとがき：雑感●＞
先日（１００５年１０月）バリ島クタのレストランでテロがあり多くの命が奪われた。インドネシアはイスラム教徒が多いが，バリ島だけはバリ・ヒンズー教の島である。お酒も遠慮なく飲める，観光地化された西欧的な楽園は，戒律が厳しいイスラムのテロの標的にされることも多いと聞いた。
地震があったスマトラ島では独立運動もあり内戦も頻発しているという。多くの島や民族があり複雑な内部事情を持つインドネシアだが，そもそもインドネシアという語句の意味が多くの民族の共同体という意味を持つらしい。
今回の旅行で心配していた地震の被害もこの地域は無く，無事２つの山にも登ったりトレッキングすることができた。インドネシアはまだまだ未開のこれから発展しそうな魅力たっぷりの国であると感じた。地震やテロに屈することなく復興してほしいと願う。
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