＜●７日：ナニユキ〜ナイロビ●＞
明け方工事の音で目を覚ます。こんな時間にレンガを壊し内部の改装らしい。旅行もあと２日，近くにあるスイートウオーターというサファリに行くことにする。ガイドブックにも載っていたし，ガイドも薦めている。ホテル内のレストランで朝食。まずリバーホテルのマサイのおみやげ店を物色。その後タクシーを雇いスイートウオーターへ。２０分ほどで着く。ここは小さいながら一応の動物がそろっており，さらにチンパンジーやサイを保護しておりそこには歩いたりボートで見学もできるようになっている。チンパンジーを見学し，サイをレンジャーの付き添いで触らせてもらった。動物もジラフ，ゼブラ，インパラ，イボイノシシなどを見た。像を探すが出てこない。来る時間が遅すぎたらしくサファリは物足りない。２時間ほどで出る。タクシーに５０００ｋｓｈ，入場料が１５００ｋｓｈと少し高いサファリになった。帰る途中赤道による。
＜赤道で＞
ここナニユキには赤道が通っているのだ。観光地にもなっており，看板の後ろにたくさんの土産物屋が並ぶ。有名なコリオリの力を示す実験をしてもらう。ちなみにコリオリの力とは地球の自転のため，北半球と南半球で，渦の向きが逆になる現象をいう。底に穴が空いた器の水を流すと，確かに赤道をはさんでたった１０ｍで渦が逆向きになった！。しかもちょうど赤道上では渦ができない。ウーン，これには感動した。ナニユキに戻り，面，動物などマサイの土産を３５００ｋｓｈ買う。１時半過ぎプジョー乗り場に。プジョーやマタツは人数が定員にならないと出発しない。そろうまでだいぶ時間がかかる。２時ごろようやくそろいナイロビに。途中また雨が降る。パイナップルが産地の町では両側にパイナップルが積んで並んでいる。５時ナイロビ着。オフィスで荷物や証明書を受け取りタクシーで今夜の宿，エンバシーホテルに。ここまでガイドは来てくれた。チップのためとはいえ・・１０００ｋｓｈ渡す。ポーターといっしょだったので不満そうだったが「君はバックマージンを取っているから・・」と言ってやった。タクシーや土産物屋からもらっている姿を見ていた。まだ若いので人の気持ちを思いやることを覚えればいいガイドになると思う。夕方だったが町を歩く。シティーマーケットがすぐそばである，ケニヤッタ通りまで歩いて５分，ついでに市民ホールまで行く。明日の行動に備えて下見をした。スーパーで食料も買う。夕食はホテル内のレストランで取る。
＜●８日：ナイロビ観光●＞
さあ，いよいよ最終日。今日は一日でナイロビ観光とおみやげ買いに歩き回らないといけない。朝食に昨日スーパーで買ったパイナップルを食べる。ナイフがナイから手で皮をむしるようにして食べる。酸っぱいがおいしい。貴重品をどうするか，カメラやビデオを持っていくかということで悩んだ。結局貴重品はフロントに預け，ビデオもカメラも持たないことにした。ここまで順調に来て最後でトラブルに巻き込まれたらもともこも無い。まずはホテルの近くのマーケットで朝食。店先でナンやウガリを焼いている庶民的な店で食べる。その後，まずしなければならない明日の飛行機のリコンファームをしようとホテルから電話を頼むがつながらない。しかたないからエジプト空港の入っているヒルトンホテルまで歩く。すぐに済む。その足でザンジバルクリオショップへ。布や絵を買う。次にタクシーを拾い国立博物館へいく。ホテルのそばを通ったので荷物を置き，ビデオやカメラを持ってくる。博物館は大勢の小中学生がいた。主な展示物は野生動物のジオラマ，原始人の頭骨，鳥の剥製などである。となりのヘビ園にも入る。ここもたくさんの児童生徒がいた。待ってもらっていたタクシーで再び市内に戻る。コンフェレンスセンターまで行ってもらい，明日の朝を予約して分かれる。屋上に上がろうとウロウロしていたらすぐに親切なあんちゃんが寄ってきて屋上まで案内してくれた。もちろんチップが目当てであることは承知であるが，急ぐ身には便利である。屋上は眺めがよい。特にごみごみした下町に人や車がうごめいているのを見ると不思議な感じである。チップを２００ｋｓｈ払う。降りると今日はちょうど合唱コンクールがあるとのことで大勢の中高校生が集まって，発声練習などもしている。写真をいっしょに撮ってもらう。
＜合唱の生徒と：後ろはケニヤッタコンフェレンスセンター＞宿の前のマーケットまで帰り果物屋でフルーツがおいしそうなので注文する。４０ｋｓｈ。隣の店で魚のフライをおいしそうに揚げていたので注文する。ウガリとセットであるがウガリは味が無いので食べにくい。その後，別なおみやげ屋や書店を廻り，さらにおみやげ用のカバンを４００ｋｓｈで買う。そうこうしているうちに５時前になり最後の土産を買いにマーケットを走り回る。６時廻っても捕まっている。終わるともうマーケットの入り口はカギがかかっていた・・・夕食はまたホテルのレストラン。今日はカレーを注文。ずいぶん待たされたが出てきたのは牛肉たっぷりでおいしかった。あやしげな女性がこちらを見ている。明日は早い。４時半にモーニングコールを頼み早々に引き上げる。
＜●９日：帰国●＞
モーニングコールで目が覚める。今日は予定では７：４５分発，カイロ行きに乗り，正午過ぎカイロ着トランジット，２時間半後，関空行きに乗り。機中泊で明くる朝，大阪着。
支度はほとんどできている。まだ薄暗い中，４：５０下に降りるとちょうどタクシーも来た。昨日の運転手が本当に来るのか少し心配していたのでホッとする。朝なので空港まで２５分ほどで着いた。いよいよ帰国だ。無事に帰れるようにとチップも加えて２０＄渡す。しかし空港に着くと飛行機が２時間以上も遅れるという。空港内では大勢の旅行客が足止めをくらい混雑していた。日本人のツアー客らしき一団も数組いた。彼らの話によると，カイロからの乗り継ぎ便も待っていてくれるらしいので一安心。まあ仕方ない・・。出国手続きをして，中に入り待つ。免税店もあり土産物も買える。１０時ようやく飛び立つ。カイロ１５時半着。約１時間のトランジット後，待っていてくれた飛行機で１６：４５発。機内泊。となりは１週間のツアーでサファリに行ったという女性。体調を崩して苦しそうだ。添乗員から薬をもらっていた。映画を見て寝る。
＜●１０日：到着●＞
朝１０：００関空着。約１１時間の飛行であった。やれやれようやく戻った。残ったドルを両替えする。約１０万円残る。結局現地で使ったお金は約２５万円。その中でツアー料金がキリマンジャロ８万円，サファリ５万，ケニア山約３万で合計１６万円。残り９万円がツアー期間以外の食事，宿泊，観光費，おみやげ代など。飛行機代（１７万６０００円），ビザ２万，旅行保険１万，大阪までの往復交通費約３万などを含めて２１日間で総額約５０万。高いか安いか知らないが充分に元はとった感じはする。
＜おみやげ＞
２０日間伸ばし続けたヒゲは家族を驚かせるにはもってこいであった。剃るのがもったいなかったが，記念写真を撮り剃り落とし，私の旅が終わった。
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